シークレット。

2007年7月4日
会社の敷地内に
音楽室があるんです(←珍しいでしょ?)
そこにはピアノもあって

そして
滅多に使われてないことに気がついた

昨日
夕方残業が決定する頃
みうはそこに行って ピアノを弾いた

4年前武道をやると決めたとき
ピアノはやめたので

もう 指はあまり動かない

唯一暗譜している
『月光の曲』も

間違えたり
指がもつれたりして
メチャクチャで。

それでも
弾いてると心が落ち着いた

そうしていたら
不意にヒトの気配がして
隣の部署のヒトが音楽室に入ってきた

滅多にヒトが来ないのに、と、

大事な時間を邪魔されたような気がして
ガッカリした

「いいよ、弾いててよ」と
そのヒトは言う

何の用事?と不機嫌そうに聞いたら
タダの休憩、と答えた

「・・・みうさんのことを、みんな人間じゃないみたいだって言ってる。今も暗闇で真っ白な肌してピアノ弾いてたら、そうだな、ドラキュラみたいだった」

とその人が急に言い出した

「ドラキュラじゃなくて忍者ですから。」と答えると
彼が少し笑った

みうは もう少しピアノが弾きたくて
早く出て行ってくれないかなあって思ってた
それに みうは基本的に
忍者以外の男性は苦手だ

・・・そしたら
いきなり

「みうさん、Aさんって知ってる?昔みうさんが働いてたところで一緒だったらしいね。知ってるよね。で、Aってさ、凄い偶然なんだけど、僕の幼馴染なんだよね。」

心臓が どくんってした。

「でさ、みうさんの苗字って珍しいだろ?
だから、Aが言ってるのが同一人物だって昨日わかってさ。
で、そいつに、みうさんの今のことを話したらさ、


『治って生きてたのか』って、喜んでたよ。」

・・・・・。

世間って狭い。

ホント狭い。
頭にくるほど狭い。

「・・・癌のことは誰にも言わない。けど、絶対無理するなよ。
 帰り、俺は基本がクルマだから、時間が合えば、
 家の近くまで送る。」

みうは何も答えなかった

昨日は
そんなことがあった

どーでもいい、
見過ごせない出来事だった

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