月に、向かう。

2007年8月22日
本日 暑い 月夜

帰り道
みうが地下鉄の入り口から
階段を下りていくと

階段下から
ジジジジッ!ジジジジッ!と
セミの物凄い鳴き音がした

む? 階段下のほうにセミが入り込んで
鳴いているのかな?と思ったら

男の子二人が
階段を走り登ってきて

その手に
セミが つままれていた


・・・おや、戦利品?
それにしても、
カゴにも入れずに地下鉄に乗ってきたのかナ?

と思って見ていたら
すれ違う彼らが

「こいつ、馬鹿だ!地下鉄のなかに入りおって!」
とワーワー言いながら 

まるで自分達のほうが
羽が生えてるみたいに
勢い良く階段を駆け上がっていった

みうが振り向くと
地下鉄の地上出口に立った彼らが

「行け!お前は地下鉄に乗っても意味ないだろ!」と
手のセミを夜空に投げ放った


・・・・・・セミ、

失速後、墜落。



「わー!?こいつ弱ってる?もうダメか?」と
ガキんちょ達



今度はそーっと
地下鉄の地上出口近くの街路樹にセミを置いていた

そして しばし様子を見てる
(そして みうも 目が話せなくて階段の踊り場から見てる)


・・・・ジッ。


ん?



・・・・・ジジジジジジジジジジジジジジジジ!!!!!!!!
ッ ! ジジジジジジジ!!!!!
ジジジッ!   ジジジジジジジ!!!!!!!!

「うるせっぇ!!!こいつ、だいじょぶだ!」と
男の子達は嬉しそう


・・・セミは
その後 すぐに
月の方向に飛び去った

男の子達も嬉しそうに それを見送って

そして みうも 彼らを
なんとなく 面白げに見送った



・・・一度迷い入ると
自力では なかなか
抜けられないことがあるよね



まだ、キミに這い出るチカラは、残っているか?




だいじょぶ、


まだ、

だいじょぶ。

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